ご病状の悪化・生活能力の低下・介護力の低下など、様々な理由で「住み慣れた場での生活」が難しくなった場合に、安心して入院していただくための病棟(地域包括ケア病棟)をご用意しています。疾患の治療はもちろん、機能回復のためのリハビリ、安心して生活するために必要な介護サービス・福祉サービスの紹介および調整を行い、できるだけ住み慣れた場へとお返しすることを基本理念としております。また、どうしても住み慣れた場へ帰ることが難しい場合には、介護施設への入所や、長期的な療養が可能な病院への転院などもサポートしています。
また、我々の提供する医療の特色として、「できる限り、食べることをあきらめない医療」が挙げられます。まず初めに嚥下内視鏡を行うことで、咳嗽反射の力強さ、嚥下反射の迅速さや力強さを確認することで、嚥下訓練が安全に開始できるかどうかを評価します。その後、患者さんの能力に合わせた嚥下訓練を行っていきます。言語聴覚士を中心に、摂食機能療法をご提供いたします。
嚥下能力が低下し、直接嚥下訓練が開始できない場合には、患者さんやご家族が希望されれば、強制的な栄養投与経路の作成も可能です。当院では、経鼻胃管を挿入し、経管栄養を開始すること・胃瘻を造設し、経管栄養を開始すること・中心静脈カテーテルを穿刺し、中心静脈栄養を開始すること、といった対応が可能です。
ご家庭や、入居先の施設で体調を崩された場合、何らかの理由で介護が難しくなった場合や、近隣の医療機関で急性期の治療は済ませたが、社会的な問題や生活能力の低下により直接の退院が困難な場合などに、我々の持つ地域包括ケア病棟をご活用ください。

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