
医療法人社団福寿会
福寿会東京病院 放射線科科長 堀大樹(論文責任者)、平孝臣名誉院長および森山脳神経センター病院 堀智勝院長の共同研究による論文が、医学研究の投稿先として注目されているオンラインジャーナル「Cureus」に掲載されました。
本研究では、PTTと呼ばれる複雑な神経線維束をMRIで可視化し、その情報を治療に活用する取り組みについて報告しています。PTTの描出には高度な画像診断技術と専門的な知識が必要とされており、その画像化は容易ではありません。
また、PTTを考慮した定位機能脳神経外科治療は高度な専門性を要する分野であり、実施できる医師は限られています。福寿会東京病院 脳神経外科の平孝臣名誉院長は、その専門的な治療を担う医師の一人として国内外から多くの患者様を受け入れています。
今回の研究は、堀科長による高度な画像解析技術と、平名誉院長らの豊富な臨床経験を融合させることで実現しました。論文掲載を記念し、研究に取り組んだ背景や成果、今後の展望について堀科長にお話を伺いました。
このような地道な研究は一見一般病院の日々の臨床では直接収益が上がるわけでもないので、周りからは趣味のように見られがちです。しかしながら、病院で働くすべての人材がそれぞれの置かれた立場で、現状の問題点を抽出し、常にもっと何か良い方法がないかを考え、改善の余地を探るための努力を怠らないことが、長い目で見れば集患につながり、職員のアクティビティ向上や前向な考え方につながって、病院の発展に寄与するものと思います。
画像化するのは困難とされていたPTTと呼ばれる神経繊維束を、MRI検査によって画像化でき、その画像を手術に活かすことができたことだと考えています。
手術前に画像化することで、より安全にかつ正確な手術計画を行う事ができ、安心して手術を受けて頂けると考えています。
より安全で、有害事象が起こりにくい手術に繋がる可能性があります。
今回Publishされた論文は最新技術ではありますが、現時点ではまだ発展途上の技術であるため、今後もさらなる研究が必要です。
手術の結果に大変満足しています。一方で、1症例のみの症例報告でもある事から、より多くの患者さんにとって満足して頂ける結果となるように、精進し続けたいと考えています。
まずは、自分で勉強をする事から始めました。パーキンソン病の原因や治療方法、神経解剖など、自分で学べる事はとにかく調べて勉強しました。
そして先生方とDiscussionし、先生方がどのような画像を求めているかをご教授頂きました。先生方requestに限りなく100%近づけるように工夫した結果を今回の論文にまとめました。
定位機能脳神経外科手術がチームとして有益に機能した結果だと考えています。
放射線技師として福寿会で有するMRI装置の特性を十分に理解し、装置の性能を最大限に引き出すことで、良質な画像を提供することができると感じています。また、DSI Studioというソフトウェアは、インターネットでダウンロード可能なフリーソフトウェアです。
これを使いこなすには自ら学ぶことが必要ですが、学ぶ環境をさらに整えることで、今後福寿会はより発展していくと考えています。
私自身、4月から入職したばかりなので、福寿会の本当の魅力をまだ理解しきれていません。
しかし、平先生が行っている定位機能脳神経外科分野で扱っている疾患は、悩まれている患者さんが世界中に極めて多く存在し、治療できないと言われて苦しんでいる患者さんも沢山おられます。
このような患者さんが世界中から平先生を頼って来院して頂けるというのはとても魅力のある病院だと感じています。
私は放射線技師なので、疾患や病状について詳しくお話しする事はできませんが、一般的には手のふるえ(本態性振戦)やジストニア、パーキンソン病などで悩まれている患者さんが対象となると考えられます。
堀大樹(Hori Hiroki) 医学博士

上級磁気共鳴専門技術者
東京女子医科大学 大学院修了
昭和大学病院 勤務
新百合ヶ丘総合病院 勤務
2026年4月1日より福寿会東京病院 放射線科長として勤務
福寿会東京病院
東京都足立区西新井本町1-12-12 TEL:03-5647-1700
ハートセントラルクリニック
東京都足立区西新井本町1-12-8 TEL:03-5838-0730