福寿会東京病院 放射線科・堀大樹が優良賞を受賞
このたび、福寿会東京病院 放射線科 科長の堀 大樹が、医用画像に関するコンテスト「画論 33rd The Best Image」にて、優良賞を受賞いたしました。
本コンテストは、全国の医療機関・医療従事者より優れた画像や技術が多数応募されるものであり、今回の受賞は、日々の診療や技術研鑽の成果が評価されたものとなります。
受賞作品および解説につきましては、下記の通りご紹介いたします。
頸部拡散強調画像の歪みと画質改善の試み
MRIで撮像する拡散強調画像は、脳梗塞や悪性腫瘍などを高信号(とても白く)に写すことができ、病気を見つけやすいためによく撮像されます。
しかし、頸部は顔、首、肩と体の厚さが大きく異なる部位であることから、頸部で拡散強調画像を撮像すると、画像が大きく歪んでしまうことがあります。
その画像の歪みによって病変が隠れてしまうことがごく稀に起こり、画質改善が望まれていました。
そこで私は、頸部であっても画像が歪みにくい拡散強調画像を考案しました。
左:改善前の拡散強調画像
右:改善後の拡散強調画像
左の改善前の画像では、歪みは大きく、また信号強度が低いことから耳下腺などの組織が見えにくくなっています。
一方で、右の改善後の画像では、歪みが改善され、信号強度も高くなったことから、耳下腺などが明瞭に認識することが出来るようになりました。
例えば、1週間前より、左下顎の腫脹を自覚し、数日前より痛みが出現した患者さんの頸部MRI検査を行いました。
すると、左耳下腺は、右の耳下腺と比較して顕著に高信号(とても白い)となっていることがわかります。
※医用画像は、写真の右側が患者さんの左側、写真の左側が患者さんの右側として表示されます。
この画像と、血液検査でアミラーゼの著明な上昇を認め、炎症性反応があったことから、細菌性の耳下腺炎だと診断する事ができました。



