医療法人社団福寿会
災害拠点病院とは、災害時に多発する重症傷病者に対する救急医療体制を確保するため、
などを備えた病院であり、災害時に主に重傷者の収容・治療を行う病院を指し、東京都より指定を受けました。
災害拠点病院は、耐震耐火構造で、3日分程度の医薬品、食料、水そして自家発電できる燃料の備えがなくてはならなく、その他にも、災害派遣チーム(DMAT)の配置、非常時の通信機能(衛星電話)の配備など様々な要件・基準をクリアすることにより指定されます。
当院は役割(ビジョン)のひとつに「災害時医療」を掲げており、平時は急性期・救急医療を提供し、大規模災害が発生したときは災害医療を提供することを使命としています。
足立区内で災害拠点病院の指定を受けているのは、当院を含め4院となります。
基幹病院災害拠点病院 | 東京女子医大足立医療センター |
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災害拠点病院 |
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足立区では、緊急医療救護所を災害拠点病院および災害拠点連携病院等の病院前敷地内に開設し、トリアージや軽症者の治療を行う体制をとっています。
当院も災害時には医師会や関係各所と連携を図り、傷病者の治療を行い、災害時医療の中核的役割を担っています。
災害医療では、一人の患者にかける医療の「質」よりも、いかに多数の患者に対して、限りある医療を迅速かつ効率的・効果的に提供できるか、という観点が常に要求されます。そのため常日頃からの訓練の積み重ねが非常に重要となります。
DMATとは「災害急性期に活動できる機動性を持った、トレーニングを受けた医療チーム」と定義されています。
災害派遣医療チーム「Disaster Medical Assistance Team」の頭文字をとって略してDMAT(ディーマット)と呼ばれています。
チームの構成員は、医師、看護師、業務調整員(医師・看護師以外の医療職及び事務職員)で構成され、大規模災害や多傷病者が発生した事故などの現場に、急性期(おおむね48時間以内)に活動できる機動性を持った、専門的な訓練を受けた医療チームです。
当院でも、「日本DMAT隊員養成研修」の受講を終えたDMAT隊員5名を有しています。